自作ツールのFree Keywording Tool For Photographerを久しぶりにアップデートしようかとリサーチをかけて、最近のストックフォト向けのキーワードサジェストツールを調べてみました。
以前と比べてその種類と現代的な機能があるものが出てきて興味深いです。
メモがてら特徴を調べて紹介します。そしてツールの新機能の方向性を探りたいと思います。
MyKeyworder
キーワードを入力するとそのキーワードに関連した単語リストのTop50を得ることができます。その他、関連する単語も出してくれます。
どのような基準で単語リストを出しているのか定かではありませんが、恐らく機械学習の過程で単語間の関連性が強いものを抽出しているのではないか?と思います
単語リストはCSV形式で取得可能です。単語リストはアルファベット順でソート、ハッシュタグ化、スペースの削除(デフォルトはカンマの後ろにスペースが入る)の機能があり、取得前の整形が可能です。ワンクリックでクリップボードにコピーできます。
Lightroomプラグインとして機能したりAPI連携でShutterstockにアップロードしたファイルに単語を反映させることもできるようです。
Microstock keyword tool
キーワードを入力すると関連した画像が表示されます。好みの画像をピックアップするとキーワードが抽出されます。キーワードをピックアップすることで単語リストを得ることができます。
単語の横に色のついた丸が表示されていますが色の濃いものほどランクとしては上位らしいです。詳細でDとかVとかCのパーセンテージが表示されますがそれぞれ Downloads、Views、Competitive levelの事らしいです。
単語リストはCSV形式で取得可能です。単語リストはランク順、ダウンロード指標順、アルファベット順、ランダムでソート、単語の単数形、複数形の変換、区切り記号の選択が可能です。ワンクリックでクリップボードにコピーできます。
save to jpegは動作確認できませんでした。ブラウザの問題なのか定かではありません。直接JPEGファイルにタグを書き込んでくれるのでしょうか?
ブログを見ると年間の統計を発表していたり興味深いです。
Keyword.io Stock Photo Research Tool
キーワードを入力するとそのキーワードに関連した単語リストを得ることができます。単語リストは頻出度、露出頻度、売上高、ランキングと一緒に結果を得ることができます。 頻出度に基づいてソートされるようです。
ワンクリックでクリップボードにコピーできますがデフォルトはTop50単語のみです(水色部分)。単語をクリックすることで追加可能です。単語リストはCSV形式で取得可能です。
タグクラウドが売上高と頻出度でどの単語が良いのか視覚的にわかりやすく良いです。分析に向いています。
ストックフォトだけでなくSEO向けのキーワードツールも揃っているようです。
PHOTO KEYWORDING TOOL
URLまたは画像ファイルをドラッグアンドドロップすると内容を認識して単語リストを生成してくれます。流行りの画像認識技術ですね。ソート機能は特に無いようです。
単語リストはCSV形式で取得可能です。ワンクリックでクリップボードにコピーできます。
chrome エクステンションとしても提供されております。
Keywording tool for photographer
拙作ツールです。
キーワードを入力すると関連した画像が表示されます。好みの画像をピックアップするとキーワードが抽出されます。デフォルトで頻出度順にソートされます。それらからキーワードをピックアップすることで単語リストを得ることができます。
単語リストはCSV形式で取得可能です。単語リストはドラッグアンドドロップで手動ソートが可能です。ワンクリックでクリップボードにコピーできます。
まとめと方向性
最初のインプットは単語入力のみと単語+画像、の2パターンが主流のようです。画像認識技術で自動的にキーワードが出てくるのは理想的ですが、画像ファイルは重いサイズになりがちなのでなかなか採用が難しい印象です。
単語の分析情報が一緒に出力されているのは興味深いです。売上高や露出頻度はどこから持ってきているのでしょうか?画像ソースがshutterstockが多いようなのでそちらから得られるのかもしれません。この辺りはちょっと調べてみたいと思います。
ソート機能が充実しているツールもありますがランク順以外は需要がなさそうな印象です。
ハッシュタグ化などフィルター系の機能は実装が簡単そうなので新機能として検討しても良いかもしれません。
キーワードサジェストだけでなく、プラグインやストックフォトサイトとAPIで連携させるWebサービス化しているものもあり、大手は今後こういう方向で進化していくのかもしれません。
海外ストックフォトを使っている場合は問題ないですが国内向けだと日本語の単語リストが得られないと不便だな、と近頃思っております。翻訳機能は取り入れる方向です。
画像ソース数は拙作ツールが勝っているかな。引き続き増やしていきたいと思います。