Affinity Photo、Affinity Designerなど画像系ソフトウェアを扱うSerifのAffinity 製品ラインがすべてV2へと移行しました。
基本的な考え方として、同一メジャーバージョンであれば一度購入すれば無償でアップグレードを手に入れることができました。今回はメジャーバージョンがV2となるので、V1は基本的にメンテナンス入りになり恐らく今後は重要セキュリティ関連のバグフィックスのみが提供されるのではないかと思います（とりあえずV2リリース後もアップデートは提供された）。
V1は少なくとも4年間（リリースは2014年らしいのでおそらくもっと長い）はメジャーバージョンアップしなかったのでV2も購入すれば長期間追加費用無しで使い続けることができると思います。
もちろんV1は使い続けることができますがV2とのファイル互換性（V1アプリでV2のファイルは開けない）の問題が出てくると思うので今後は他者との作業で問題が起きる可能性はあります。
アップグレード購入での割引は無いようですが、現在期間限定でアプリの購入価格が40%オフとなっています。期限終了日は不明です（こちらの記事によると12/14まで）。Serifからメールが来て12/14で確定しました。更に延長、1/25まで、と連絡がありました。年末セール＆新年セールになりましたね。
App Storeでの販売ではアップグレード価格の提示が難しいとのことで期間限定の割引らしいですが、PCユーザは直販サイトで購入なのでV1ユーザへはそちらは通年でアップグレード価格で提供して欲しいな、とは思います。
今回新しい点として新たなライセンス体系が加わったところ。
ユニーバサルライセンスでは、従来はWindowsやMac、iPadといったプラットフォーム毎でそれぞれ購入が必要だったものが一つのライセンスですべての環境で使用できるようになりました。ただし、このライセンスは製品個別ではなく全てのアプリが含まれたライセンスとなっているので使わない製品も各人によって出てくるかもしれません。シチュエーションによってデバイスを使い分けるようなユーザはユニーバサルライセンスによるコスト削減メリットが出てきます。
機能面はぱっと見た感じでは移行を後押しするような目玉となるようなものは無さそうな印象です。この辺りは紹介動画を見てもう少し情報収集が必要そうです。その他、V2購入者は無料のブラシアドオンが付いてきます。（V1所有者にも提供されました）
しかし40%オフは魅力的であり、今後恐らくV2を購入することになると想定されるのであればこのタイミングで購入するのはありかもしれません。時期的に年末セールも今後控えているのでさらなる割引があるのか、悩みどころです。あ、ブラックフライデーセールにぶつけてきたようですね。
本日新しい製品がリリースされました。Affinity V2ユニバーサルライセンスのオーナーシップティアを発表。Affinity PublisherがiPadに登場。
すべての機能ではないですが大まかな新機能をピックアップして解説している動画を見つけました。公式の説明動画はこちら。
拾い読みで受けた印象は、大きな変更としてはUI改良、処理速度アップ、新しい調整レイヤー、シェイプ作成の改良、シェイプ変形ツール、その他細かな改良、という感じです。
全体としては概ねグッドな印象ですがアップグレードを後押しするようなもうひと押しが欲しいところです。やはり既存ユーザには通年でアップグレード割引対応して欲しいですね。Publisherはほとんど使っていないし縦書き対応はまだしていないので、個別で製品購入になるかもしれません。
